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「トータスクラブ・ニューズレター」2009年09月30日(0009)


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トータスクラブ・ニューズレター Vol.0009 2009/9/30
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◆逓増定期のピーク対策

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株式会社トータス・ウィンズ 代表取締役 亀甲美智博 (CFP)
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5,6年前に加入した逓増定期保険の返戻率がピークアウトしてしまうのだけど、
どうしましょう、という相談がままある。

例えば55歳で加入して、60歳で逓増定期保険を解約して、退職金原資として活用する 
前提であったものが、社長の交代ができなくなって、そのまま続投することになった、 
というようなケースである。

そのような際に、取りうる選択肢は限られる。

第一の選択は、3年くらいかけて、その逓増定期保険を減額させながら、
他の保険プランに移し変えることだろう。

これは乗合代理店だけに許されるテクニックで、
例えば95%くらいの返戻率のものを、更に5年後95%くらいの保険商品に移し変えが 
できれば、95%×95%≒90%のパフォーマンスにはなる。例えて言えば、2段ロケット 
方式とでもいえようか。

この場合の難しさは、減額させながら新規の保険に加入するには、減額後の既契約の 
保険の維持(保険料の投入)と新規保険契約の保険料のバランスを取らなければなら 
ないことである。

減額する3年間の損益計算書の見通しや、その後の損益に与える影響なども十分考慮 
しないと、実行段階で困難を極める恐れもあるので、注意がいる。

まあ、このような方式でうまく移せる場合はそれでよしとなるが、資金や損益の関係で
なかなか2段ロケット方式が実現できない場合どうするかである。

その場合考えられるのが、とりあえずの「失効」という手段だろう。保険料の支払いを
ストップすると、当然失効状態になるが、この場合保険料の支払いがないため損金の 
発生も抑えられる。

かつ契約としては解約したわけではないので、益出しの必要もなく、ちゅうぶらりんの
状態になる。解約返戻率ピークのままペンディングできるというメリットはあるにはあるが、
保険としては機能していないので、万一被保険者が死亡したような場合、保険金の
請求ができない。

その場合は、解約するしかない。

肝心の保険の効果が得られないことを、どう捕らえるかだが、勇退退職金優先でプラン
ニングする場合は、この選択もありうる。

通常3年間は復活(もとの状態に戻すこと)が可能なので、その期間に勇退退職金として
解約返戻金を利用すれば、解約返戻金=収益と退職金=費用がうまくバランスすることで
当初の目標を結果的にクリアすることが可能になる。

しかし、その期間が3年以上になると、復活ができなくなり、民法上の消滅時効にひっか 
かってくる。要はとりっぱぐれの危険が出てくるのだ。

そういう危険を会社として冒せるかどうかということだが、まあ通常の会社であればそこ
までのリスクは取らないだろう。(とはいえ、多くの保険会社は消滅時効についての約款上
の規程があっても、実際には解約請求があれば3年以上経過しても支払うものと思われる)
退職のタイミングが3年以上先で、失効プランも採用が厳しいということであれば、次なる
手を考えなければならない。

そこで次善の策として提案したいのが、払済みである。
御案内のように、逓増定期保険を払済みにした場合、保険会社により、払済み後
「終身保険」になる場合と「長期平準定期保険」になる場合がある。いずれになるにしろ、
逓増定期保険を延命させることが可能になり、また解約返戻金がその後も増加していく
という効果も得られる。

払済みにすることで、そこまで含みにしていたものを、一旦益出しする必要があるので、
その点をどうクリアするかという問題が生じる。
当然益出し部分は所得となり、課税対象になるが、同じ期に他の役員や幹部社員の
退職金に充当できたり、赤字の埋め合わせに利用できれば、ちょうどいいのだが、
タイミングを計るのは難しいかもしれない。また収益は計上できても、肝心な
キャッシュフロー(解約返戻金そのもの)が伴わないので、この点からも難易度が高く
なる恐れがある。

もとより、現金が戻ってこないのに、収益を建てるということ自体が、おかしいと思われ
るのだが、現行の税制ではそのような対応になっている。

払済み後の解約返戻金の推移であるが、終身にしろ長期定期にしろ、返戻率は上が
っていく。その面では、社長の退職金原資の確保にはつながる。
残念ながら、その保険を解約した際には益出しがないので、所謂退職引当金手金的
な効果は得られないことに注意が必要だ。

マスミューチュアル生命で55歳の社長が1億円の逓増定期に入り、5年後払済みに
した際のパフォーマンスを付記する。

55歳男性 逓増定期1億円 年払保険料 1217万円
5年後 累計保険料 6084万円 解約返戻金 5691万円 返戻率 93.5%
払済み後終身保険 保険金額 6441万円
払済み後返戻率 1年経過 94.0% 2年経過 94.5% 3年経過 95.0%
4年経過 95.5% 5年経過 95.9% 10年経過98.2% 

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編集後記 生越由美AFP
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お客様から相談があった際、『解約』という手段しか提供しない営業マンではなく、 
知識と経験から他の対策を提供することで信頼を得られることに繋がりますね。

今後、私もそのような相談があった場合には様々なシミュレーションをして、お客様へ
ご案内が出来るよう知識を身につけていきたいと思います。



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